TORENDIA
蜂が団子をこし
らえる話
寺田寅彦
TORENDIA
蜂が団子をこしらえる話
本文約3,500字 ・ 読了時間 約8分
あらすじ(AIが作成しました)
庭の薔薇を食い荒らす毛虫に悩む著者は、ある日、蜂が毛虫を巧みに捕らえ、団子状に丸めて運び去る光景を目の当たりにする。その強敵の出現と自然界の巧妙な調節機能に強い感銘を受けた著者は、人間が勝手な基準で害虫を駆除する愚かさに思いを馳せる。本書はこの体験を通じ、虫たちの営みへの純粋な好奇心と、そこから広がる思索を綴る。
速度
🎧 蜂が団子をこしらえる話 / 朗読音声: VOICEVOX:雨晴はう
💰 この本を応援する(投げ銭)
1 / 5
私の宅の庭の植物は毎年色々な害虫のためにむごたらしく虐待される。せっかく美しく出揃った若葉はいつの間にかわるい昆虫のために食い荒らされる。なかんずくいちばんひどくやられるのは薔薇である。羽根が黒くて腰の黄色い小さな蜂が、柔らかい若芽の茎の中に卵を産みつけると、やがて茎の横腹が竪にはじけ破れて幼虫が生れ出る。これが若葉の縁に鈴成りに黒い頭を並べて、驚くべき食慾をもって瞬く間にあらゆる葉を食い尽さないではおかない。去年はこの翡翠の色をした薔薇の虫と同種と思われるものが躑躅にまでも蔓延した。もっともつつじのは色が少し黒ずんでいて、つつじの葉によく似た色をしているのが不思議であった。
寺田寅彦の他の作品
TORENDIA
無線電信の近状
寺田寅彦
無線電信の近状
寺田寅彦 ・ 約5分
TORENDIA
雪の話
寺田寅彦
雪の話
寺田寅彦 ・ 約5分
TORENDIA
ムーア灯
寺田寅彦
ムーア灯
寺田寅彦 ・ 約4分
TORENDIA
ランプのいろい
ろ
寺田寅彦
ランプのいろいろ
寺田寅彦 ・ 約8分
TORENDIA
映画時代
寺田寅彦
映画時代
寺田寅彦
TORENDIA
旅日記から
寺田寅彦
旅日記から
寺田寅彦
TORENDIA
柿の種
寺田寅彦
柿の種
寺田寅彦
TORENDIA
俳諧瑣談
寺田寅彦
俳諧瑣談
寺田寅彦
TORENDIA
花物語
寺田寅彦
花物語
寺田寅彦
TORENDIA
芝刈り
寺田寅彦
芝刈り
寺田寅彦
TORENDIA
球根
寺田寅彦
球根
寺田寅彦
TORENDIA
ねずみと猫
寺田寅彦
ねずみと猫
寺田寅彦
同じジャンルの朗読つきの本
TORENDIA
賭博の負債
田中貢太郎
賭博の負債
田中貢太郎 ・ 約6分
TORENDIA
春の心臓
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats
春の心臓
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats ・ 約13分
TORENDIA
芸術上の心得
倉田百三
芸術上の心得
倉田百三 ・ 約4分
TORENDIA
樂しい手術
中谷宇吉郎
樂しい手術
中谷宇吉郎 ・ 約3分
TORENDIA
侠客の種類
幸田露伴
侠客の種類
幸田露伴 ・ 約14分
TORENDIA
寝る前の三つの
点検 ― 冬の
暖房と火の用心
、逃げ遅れを防
霧島 蒼
寝る前の三つの点検 ― 冬の暖房と火の用心、逃げ遅れを防ぐ家の備え
霧島 蒼 ・ 約26分
TORENDIA
「我等の劇場」
緒言
岸田國士
「我等の劇場」緒言
岸田國士 ・ 約4分
TORENDIA
我輩の智識吸収
法
大隈重信
我輩の智識吸収法
大隈重信 ・ 約7分