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TORENDIA

ジャン・クリストフ

本文約1,600字 ・ 読了時間 約4分

あらすじ(AIが作成しました)

ジャン・クリストフの若き生と試錬を綴る。狭い境域での心情の覚醒から、虚偽に対する激しい反抗、純粋な友情と愛、そして魂の激動を経て新たな日を迎えるまでを描く。交響曲の四つの楽章になぞらえた全四編から成り、主人公が苦難を通じて成長する姿をとおし、人生を肯定し愛する喜びを鼓吹する物語である。著者が改訂を重ね、決定版として編纂した本編は、読者にとって困難な時代を共に歩む案内人として存在し続ける。

豊島与志雄

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🎧 ジャン・クリストフ / 朗読音声: VOICEVOX:波音リツ

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「ジャン・クリストフ」は、初めカイエ・ド・ラ・キャンゼーヌ中の十七冊として発表され、次で十冊の書物として刊行されていたが、一九二一年に、改訂版四冊として再刊された。そのさい作者は、この長編の全部にわたって、至るところに多少改竄の筆を加えている。自作を疎かにしない作者の気質がそこに見らるるとともに、また、この作品が作者にとっていかにも親愛なものだったことが察せらるる。私は今機会を得て、旧版による旧訳をこの改訂版に照合して改訳してみた。本書に付した私の序文は、この作品にたいする私の若き日の感激の記念である。

なお、その後「ロマン・ローラン全集」が出るにあたって、他の分類を廃し十巻の区別だけを保存して、刊行された。これには一九三一年の日付の作者の長い緒言がついている。この緒言は、この作品の生成および内容について重要な解説を含んでいるが、回顧的気分で書かれたものであり、かつは、作品の読後でなければ充分に理解しがたい点をも含んでいるので、最後に訳出して添えることにした。そしてこの巻頭には、作品全体の見通しをつけるに便利なものとして、改訂版四冊の序言を以下に訳出しておく。

われわれは「ジャン・クリストフ」のこの決定版のために、十冊版のそれとは異なった分類を採る。その十冊は三部に分かたれていた。

一、ジャン・クリストフ

一、曙。二、朝。三、青年。四、反抗。

二、パリーにおけるジャン・クリストフ

一、広場の市。二、アントアネット。三、家の中。

三、旅の終り

一、女友だち。二、燃ゆる荊。三、新らしき日。

われわれはここに、事柄の順位に代ゆるに、感情の順位をもってし――論理的な多少外的な順位に代ゆるに、雰囲気および総体の縁故によって作品をまとめるところの、芸術的な内的な順位をもってする。

かくして作品全体は、交響曲の四つの楽章のように、四編となって現われる。

第一編は、クリストフの若き生(曙、朝、青年)を包括し、家庭および小さな郷国の狭い境域における、彼の感覚と心情との覚醒から、試錬までを含む。この試錬を経て彼は傷つくが、しかし、自己の使命と、自分に課された雄々しい苦悩と闘争との生活を、にわかに感得する。

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