TRENDIA CLASSIC
パリの地下牢
野上豊一郎
1 / 14
Alas, then, is man's civilisation on'y a wrappage, through which the savage nature of him can still burst, infernal as ever? Nature still makes him: and has an Infernal in her as well as a Celestial.
―― Carlyle
一
イル・ド・ラ・シテ(町の島)はパリ発祥の地で、俗に「パリの目」とも呼ばれるが、文化史的に見ると、それは同時に「フランスの目」でもあった。その位置をパリの地図についていうと、セーヌ河が右下(南東)から中央に山形を描いて左下(南西)の方へ流れている。その山形の右寄りの肩のあたりで、セーヌは幅広くなって、二つの島を浮かべている。右がイル・サン・ルイ(聖ルイ島〉で、左がイル・ド・ラ・シテである。
イル・ド・ラ・シテは今から二千年前、ユリウス・ケーサルが今のフランスの地に侵入していたゴート人を撃退した頃は、ラテン名でルテティアと呼ばれ、セーヌはセクアナと呼ばれていた。ルテティアはその後ローマ帝国の支配の下に次第に繁栄し、村から町となり、しばしばローマ皇帝の行在所となり、重要な都市的機構を持つようになり、聖ドゥニ、聖ジュヌヴィエヴなどの時代を経て、シャールマーニュ帝の頃また大いに発展し、くだってカペ朝のフィリプ・オーギュストはパリを拡張し、聖ルイ(ルイ九世)は更に輝かしい功績をパリの歴史に加え、近代のパリ繁栄の基礎を作り上げた。
野上豊一郎の他の作品
TRENDIA CLASSIC
ヴェルダン
野上豊一郎
ヴェルダン
野上豊一郎
TRENDIA CLASSIC
演出
野上豊一郎
演出
野上豊一郎
TRENDIA CLASSIC
エトナ
野上豊一郎
エトナ
野上豊一郎
TRENDIA CLASSIC
処女の木とアブ
・サルガ
野上豊一郎
処女の木とアブ・サルガ
野上豊一郎
TRENDIA CLASSIC
闘牛
野上豊一郎
闘牛
野上豊一郎
TRENDIA CLASSIC
七重文化の都市
野上豊一郎
七重文化の都市
野上豊一郎
TRENDIA CLASSIC
シェイクスピア
の郷里
野上豊一郎
シェイクスピアの郷里
野上豊一郎
TRENDIA CLASSIC
パラティーノ
野上豊一郎
パラティーノ
野上豊一郎
TRENDIA CLASSIC
吹雪のユンクフ
ラウ
野上豊一郎
吹雪のユンクフラウ
野上豊一郎
TRENDIA CLASSIC
パルテノン
野上豊一郎
パルテノン
野上豊一郎
TRENDIA CLASSIC
レンブラントの
国
野上豊一郎
レンブラントの国
野上豊一郎