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TORENDIA

カントと現代の科学

本文約11,000字 ・ 読了時間 約22分

あらすじ(AIが作成しました)

J.v.Kriesによるカントの自然研究に関する文献を素材に、哲学者としてのカントが自然科学において残した功績と限界、数学的認識論における空間や時間の概念、および生物学における目的論的考察について論じる。著者は現代の科学的知見とカントの根本思想を比較検討し、両者の矛盾や対立を認識論的な見方によって止揚し、分裂しがちな人間の認識と研究の総体を再び結び付けることを試みる。

戸坂潤

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J. v. Kries の『カント、及び現代の自然研究に対するカントの意味』の要領を紹介して見ようと思う。之はカント二百年記念に際して出版されたカント文献の内でも偉出したものの一つに数えられそうであるが、論じられた諸問題には豊富な内容的知識が含まれていると共に吾々にとって寧ろ興味ある種々の疑問が無くはないかと考えられる。私は之に対して批評を下すことは敢てしないがその代り之を出来るだけ簡単に要約して読者への問題としたいと考える。

一 自然研究家としてのカント

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