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TORENDIA

はじめに

本文約2,300字 ・ 読了時間 約5分

あらすじ(AIが作成しました)

ベルギーの詩人モリス・メーテルリンクが執筆した戯曲「青い鳥」と、その続編「いひなづけ」を一つにまとめ、少年少女向けに書き改めた物語。クリスマスの晩に「光」に先導され、霊魂の国々を旅する兄妹のチルチルとミチル、そして成長したチルチルが未来の花嫁を探し祖先や未来の子供たちの国を訪ねる冒険を描く。幸福とは身近な生活の中にあり、心の智慧で運命を乗り越えることの重要性を説く二つの物語を「幼年の卷」「少年の卷」として収める。

楠山正雄

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🎧 はじめに / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

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名だかい「青い鳥」のお芝居を、少年少女の皆さんのためにできるだけやさしく、讀みやすく、物語風に書きやはらげてみました。

「青い鳥」の原作は、六幕十二景といふ長いお芝居で、今から三十年あまり前に、近代のベルギーの大詩人で、モリス・メーテルリンクといふ人が書きました。このお芝居がヨーロッパのどこの國でも大へんな評判になつて、わが國にもつたはつてたび/\舞臺で演じられ、すこし大げさにいふと、世界ぢうの劇場の樣子が、この芝居一つのおかげできふにかはつたといはれるくらゐでしたし、作者のメーテルリンク氏は、そのごはうびに、ノルウェイ政府からノベル平和賞といふものをもらふことにもなりました。

さて、「青い鳥」が出て十年ののち、「青い鳥」のつづきに、「いひなづけ、又の名青い鳥のえらぶもの」といふ、これも五幕十一景といふお芝居をおなじ作者が書きました。今、この二つの作を一つにつづけて、第一部「幼年の卷」、第二部「少年の卷」として、わたくしはこの物語を書きました。(それを書くについては、メーテルリンク氏の夫人のジョルジェット・ルブランさんの書いた「子供のための青い鳥」、メーテルリンク氏の全作品の專門飜譯家としてきこえたアレグザンダ・デ・マトーズ氏のおなじく「子供のためのチルチル」といふ二つの本がもとになりました。)それは、どちらもチルチル、ミチルの兄妹の物語で、ことに男の主人公のチルチルが、前は十一歳の幼年時代、のちは十七歳の少年時代とわかれて、活躍してゐるからです。

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