文学座第二回試演に際して
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あらすじ(AIが作成しました)
文学座の幹事である筆者が、劇団の順調な歩みを報告するとともに、第二回試演の開催を機に劇団の理念と姿勢を綴る。新劇が大人になるための基本練習の重要性を説き、演劇独自の表現方法を模索する意義を強調する。あわせて、第一回試演に対する周囲の反応に言及しつつ、観客に対して忌憚のない批評を求めることで、真に芸術的な演劇の創造に向けた劇団の覚悟と、舞台を通じて精神を実証していく決意を論じる。
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幹事の一人として一言します。
文学座はおかげで順調に日立ちつゝあることを先づみなさんに報告したいと思ひます。劇団の精神といふやうなものも、次第にはつきりして来ることでせう。これは、宣言めいた空文によつて現はされるものではなく、座員めいめいの仕事に対する熱情と自信から生れて来るものですから、何れは舞台の上で実を結ぶことゝ大いに期待してゐる次第です。
第一回の試演を観て下さつた方もあると思ひますが、劇壇一部の人々は、この試演といふ意味を正当に理解せず、われわれの企図するところを軽率に見逃したやうです。これは間に合せの、ごまかしの、「点取り主義」の新劇舞台に馴らされた眼には、至極もつともなことで、文学座の現在行ひつゝあるトレイニング、基本練習にはさぞかし興味がもてまいと察せられるのです。
しかし、ほんたうの芝居好き、芸術を心で感じ得る人達なら、われわれの稚拙な運動こそ、まことに、新劇が「大人」になるための唯一の健康な道であることを認める筈です。
演劇は演劇によつて楽しませるものでなければなりません。演劇独自の「方法」をこの時代に探し求めることは容易な業ではないのです。
とは言へ、私は、自分も含めて、誰をも弁護するつもりはありません。一つの結果は結果に違ひないからです。
第一回の試演に不満を感じられ、または興味をもたれた諸君は、今度の試演の結果についても、更に忌憚のない批評をして下さることを希望します。
完