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TORENDIA

かかし

本文約910字 ・ 読了時間 約2分

あらすじ(AIが作成しました)

シルクハットに洋服、ステッキという華やかな装いの案山子が、畑を荒らす鶏や雛たちに翻弄される。案山子の身なりの良さを妬む鶏たちはステッキを蹴り飛ばし、好き勝手に振る舞う。それを見た百姓が激怒し、事態は混迷を極める。夜の訪れとともに登場人物たちが次々と現れては去り、やがて騒動が収束して畑が静寂と平穏を取り戻すまでを描く。

村山籌子

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🎧 かかし / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

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1 シルクハツトと洋服と、

きれいな きれいな かたかけと、

ステツキもつてる かかしさん。

2 にはとりさんが

やつてきて、

コケ、コケ、

ステツキを けとばした。

コツ、コツ、コケ、コケ、

コケ、コツ、コケ。

3 にはとりさんは かなしかろ、

シルクハツトも かたかけも、

洋服も ステツキも もつてない。

4 にはとりさんが 言ふことに、

「シルクハツトと 洋服さん、

ステツキさんと かたかけさん、

あいつはなんだ、かゝしめだ。

かかしのくせに なまいきだ。」

5 これきいて よろこんだ

ひよつこさん、

ピヨ ピヨ ピヨ ピヨ

はねてきて、

かかしのステツキを けとばした

ピヨ ピヨ コツ コツ

ピヨ コツ ピヨ。

6 にはとりさんと ひよつこさん、

はたけの たねを ほじくりだす、

コツ、コツ、コツ、コツ、

ほじくりだす。

ひやくしやうさんが やつてきて

おめめ ぱちぱち おどろいた。

7 ひやくしやうさんが いふことに、

「おまへは それでも かかしかい。

なまけかかしめ みておいで。

いまに どうするか、

まつてゐろ。」

8 シルクハツトと 洋服と、

きれいな かたかけと ステツキは

ブル、ブル、ブル、ブル、

ブル、ブル、ブル。

こわくて ふるへる、

ブル、ブル、ブル。

9 にはとりさんと ひよつこさん、

ピヨ、ピヨ、コケ、コケ、

ほじくつた。

まだ まだ ほじくる、

まだ ほじくる、

はたけの たねを

まだ ほじくる。

10 これみて おこつた

ひやくしやうさん

「いたづらにはとり

ひよつこめ。」

かかしの ステツキを ふりあげた。

11 そのとき ふいに よるがきた。

にはとりさんも、ひよつこさん、

どこに どうして ゐるのやら、

さつぱり みえなく なつちやつた。

12 そこで よろこんだ にはとりさん

ひよつこさんは ピヨ、ピヨ、ピヨ。

コケ、コケ、ピヨ、ピヨ、

コケ、ピヨ、コケ。

シルクハツトも 洋服も

きれいな きれいな かたかけも、

むね なでおろして よろこんだ。

13 かかしの

おとうさんが

やつてきて、

かかしを

つれて

いつちやつた。

14 くわいちゆう

でんとうを

ひからせて、

にはとりの

おとうさんが

やつてきた。

にはとりさんと

ひよつこさん、

ピヨ、ピヨ、

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