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TORENDIA

〈ピツコロさん〉

本文約1,600字 ・ 読了時間 約4分

あらすじ(AIが作成しました)

町の真中で泣いている老人ピツコロは、鴉や猫に追い払われながらも、訳も分からぬまま涙を流し続ける。出会った百姓夫婦に諭され、思索を重ねた彼は、自分が騒音の激しい桶屋の隣に家を建てたことが泣いている原因だと気づく。目の悪さから騒がしい場所を選んでしまったことを反省し、百姓夫婦の手助けを得て引越しを決意する。周囲との交流を取り戻し、晴れやかな心持ちで新たな生活の門出を祝う様子を描く。

村山籌子

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🎧 〈ピツコロさん〉 / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

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町の鴉 「ピツコロさん。こゝは町の真中ですよ。泣くんなら、横丁へはいつてお泣き。」 ピツコロ 「よけいなことを言ふな。だけど皆が俺の顔をみて笑つてる。少し恥かしいな。では、横丁へいつて泣かう。」

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ピツコロ 「なほ悲しくなつて来た。どうしてこんなに涙がでるのかしらん」 横丁の猫 「ピツコロさん。小さいおぢいさん。おとなのくせにみつともないよ。なくなら、誰もゐない所でおなき。わたしまで、泣きたくなるよ。へん(くすりと笑ふ)。」 ピツコロ 「うん。さういはれゝばさうだな。ぢや、あつちへ ゆかう。」

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