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TORENDIA

テレパシー

本文約1,900字 ・ 読了時間 約4分

あらすじ(AIが作成しました)

死の間際の遠隔通信や亡霊の出現を、怪談としてではなく一種の精神的作用やテレパシーとして論じる随筆。著者は、自身の興味に基づき、古来より伝わる幽霊観や自身の知人による体験談を交えつつ、霊的現象の信憑性を考察する。また、陸中国遠野郷で聞いた、危篤状態の娘の姿が遠く離れた山道に現れたという不可解な伝承を紹介し、人が生前に放つ精神的感応について多角的な視点から検討を重ねる内容である。

水野葉舟

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🎧 テレパシー / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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怪談の中でも、人間が死ぬ断末魔の刹那に遠く離れて居る、親しい者へ、知らせるというのは、決して怪談というべき類では無かろうと思う、これは立派な精神的作用で、矢張一種のテレパシーなのだ。

私の知ってる女で、好んで心理学の書を読んでいた人があったが、その女の談に、或時、その女が自分の親友と二人遠く離れて居て、二人の相互の感情が通うものか、如何か、一つ実験をしようと、前以て約束をして、それから後、お互に憶出した時、その月日と時刻とを記しておいて、後になって、それを互に合してみると、その中の十中の六までは、その相互の感情が、ひったり一致をしていたそうだ。元来女の性質は単純な物事に信じ易いものだから、尚更こういうことが、著るしく現われるかもしれぬ。それが為めか、かの市巫といったものは如何も昔から女の方が多いようだ。

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