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TORENDIA

死別の翌日

本文約290字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

死の翌朝、生きのこる者の図々しさと、逝った者の清らかな沈黙を対比させながら、秋の澄んだ空の下を茫然と歩く自分自身を見つめた、中原中也の詩。

中原中也

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🎧 死別の翌日 / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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生きのこるものはづうづうしく、

死にゆくものはその清純さを漂はせ

物云ひたげな瞳を床にさまよはすだけで、

親を離れ、兄弟を離れ、

最初から独りであつたもののやうに死んでゆく。

さて、今日はよいお天気です。

街の片側は翳り、片側は日射しをうけて、あつたかい

けざやかにもわびしい秋の午前です。

空は昨日までの雨に拭はれて、すがすがしく、

それは海の方まで続いてゐることが分ります。

その空をみながら、また街の中をみながら、

歩いてゆく私はもはや此の世のことを考へず、

さりとて死んでいつたもののことも考へてはゐないのです。

みたばかりの死に茫然として、

卑怯にも似た感情を抱いて私は歩いてゐたと告白せねばなりません。

完

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