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TORENDIA

遠野物語

本文約38,100字 ・ 読了時間 約77分

あらすじ(AIが作成しました)

遠野郷に伝わる数々の不思議な話を、話者から直接聞き書きし収録した説話集。岩手県の山村で語り継がれる河童の悪戯や山神との遭遇、鹿の舞である獅子踊りの様子など、目前で起きたかのような出来事を綴る。平地とは異なる独特な風土や暮らしの中で、住民たちが体験した異界の断片を記録し、山村に潜む伝説の数々を後世に残そうと試みる。著者はこの地を旅した際の印象や、土地固有の伝承への深い関心をもとに、土地の記憶をありのままに書き留める。

柳田国男

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初版序文

この話はすべて遠野の人佐々木鏡石君より聞きたり。昨明治四十二年の二月頃より始めて夜分をりをり訪ね来たり、この話をせられしを筆記せしなり。鏡石君は話上手にはあらざれども誠実なる人なり。自分もまた一字一句をも加減せず感じたるままを書きたり。思ふに遠野郷にはこの類の物語なほ数百件あるならん。われわれはより多くを聞かんことを切望す。国内の山村にして遠野よりさらに物深き所には、また無数の山神山人の伝説あるべし。願はくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ。この書のごときは陳勝呉広のみ。

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