本文へ移動
TORENDIA

磨かれたる金屬の手

本文約200字 ・ 読了時間 約1分

※本文が短いため「あらすじ」は省略いたします。

萩原朔太郎

速度
🎧 磨かれたる金屬の手 / 朗読音声: VOICEVOX:春日部つむぎ

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 1

手はえれき、

手はぷらちな、

手はらうまちずむのいたみ、

手は樹心に光り、

魚に光り、

墓石に光り、

手はあきらかに光る、

ゆくところ、

すでに肢體をはなれ、

炎炎灼熱し狂氣し、

指ひらき啓示さるるところの、

手は宙宇にありて光る、

光る金屬の我れの手くび、

するどく磨かれ、

われの瞳をめしひ、

われの肉をやぶり、

われの骨をきずつくにより、

恐るべし恐るべし、

手は白き疾患のらぢうむ、

ゆびいたみ烈しくなり、

われひそかに針をのむ。

完

萩原朔太郎の他の作品

同じジャンルの朗読つきの本