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TORENDIA

井上先生

本文約990字 ・ 読了時間 約2分

あらすじ(AIが作成しました)

明治二十年代の洋行帰り当時の井上哲次郎の講義風景や、若き日の著者との私宅での面会、学習院在職中の交流など、哲学者としての元老たる恩師との思い出を綴る。東西の学問に通じた博大な功績に敬意を表しつつ、喜寿を迎えた今も変わらぬ若々しさや学問への探求心に触れ、かつての恩師の姿を回顧する。教えを受けた先達が次々と世を去る中で、今もなお現役の碩学として学界に貢献し続ける存在への深い感慨と敬慕の念を記した随筆。

西田幾多郎

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🎧 井上先生 / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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井上先生の我學界に於ける功績の偉大なることは、あまりに顯著であつて、今更私などがかれこれ云ふまでもない。先生は實に語通りに我國の哲學界の元老である。私は久しく田舍ばかりに居たものから、左程先生に親炙する機會もなく、從つて先生について多くのものを語ることもできない。唯、先生の喜壽を祝すると共に、二三の思出を記すに過ぎない。

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