本文へ移動
TORENDIA

酔へ!

本文約420字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

時の重荷に押しつぶされないためには、酒でも詩でも徳でも構わないから絶えず酔っていなければならないと説く、ボードレールの散文詩「酔へ!」。

ボードレール

速度
🎧 酔へ! / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 1

常に酔つてゐなければならない。ほかのことはどうでもよい――ただそれだけが問題なのだ。君の肩をくじき、君の体を地に圧し曲げる恐ろしい「時」の重荷を感じたくないなら、君は絶え間なく酔つてゐなければならない。

しかし何で酔ふのだ? 酒でも、詩でも、道徳でも、何でも君のすきなもので。が、とにかく酔ひたまへ。

もしどうかいふことで王宮の階段の上や、堀端の青草の上や、君の室の陰惨な孤独の中で、既に君の酔ひが覚めかゝるか、覚めきるかして目が覚めるやうなことがあつたら、風にでも、波にでも、星にでも、鳥にでも、時計にでも、すべての飛び行くものにでも、すべての唸くものにでも、すべての廻転するものにでも、すべての歌ふものにでも、すべての話すものにでも、今は何時だときいてみたまへ。風も、波も、星も、鳥も、時計も君に答へるだらう。「今は酔ふべき時です! 『時』に虐げられる奴隷になりたくないなら、絶え間なくお酔ひなさい! 酒でも、詩でも、道徳でも、何でもおすきなもので。」

完

ボードレールの他の作品

同じジャンルの朗読つきの本