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TORENDIA

ニュートン

本文約3,900字 ・ 読了時間 約8分

あらすじ(AIが作成しました)

科学の先祖と仰がれるアイザック・ニュートンの生涯と業績を綴る。幼少期の学問への関心、ケンブリッジ大学での研究、そして万有引力の発見に至る過程を解説する。有名な林檎の伝説の真偽について触れつつ、月が地球に落ちるという発想から出発し、天体の運動を解明した論理的な思考の跡を辿る。さらに、謙虚な人柄を伝えるエピソードを交え、彼が科学の正しい道を切り拓いた功績を論じる。

石原純

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🎧 ニュートン / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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ニュートン祭

イギリスのニュートンと云えば、科学の先祖のように尊ばれているのは、多分皆さんもご存じでしょう。毎年十二月の二十五日になると、大学の物理学の教室では、古い先輩の方々から学生までが集まって、ニュートン祭というものを行います。ニュートンの肖像を正面に飾って、赤い林檎の実をその前に盛って、それから先輩の思出話や、大学の先生方のおもしろい逸話を漫画に描いたのを写し出したり、賑やかにその夜を興じ過ごすのが例になっています。そしてニュートンへの思慕を通じて、みんな科学を知る喜びをしっかりと胸に抱くのです。

十二月の二十五日は、ニュートンの誕生日に当るので、その生まれたのは一六四二年のことですから、今からはもう三〇〇年前になります。そんなに古い昔のことですから、その頃にはもちろん今日のような科学はまるで無かったと云ってよいのです。ところがニュートンは小さい時から科学的な頭をもっていて、器械をいじることなどが好きで、それからだんだん学問を勉強して、ついに科学の先祖と云われる迄になったのでした。

イギリスでは国家に功労のあった偉い人達をロンドンのウエストミンスター寺院に葬ることになっているのですが、その光栄を荷なった人々の中には、政治家や軍人ばかりでなく、文学者や科学者などもたくさんにあります。これは学問に重きを置く上から当然のことでありますが、科学者のなかでニュートンの墓石がひと際目立って並んでいることは云うまでもありません。ニュートンは一七二七年の三月三十一日に八十四歳の高齢で逝くなったのでした[#「逝くなったのでした」はママ]。それから今日まで彼の名声は、ひとりイギリスばかりではなく、世界中のどこにもゆき亙っているのを見ても、その一生涯の仕事の大きさが想われるわけです。

林檎の伝説

ニュートン祭になぜ林檎を飾るかといえば、それはニュートンが林檎の実の落ちるのを見て万有引力を発見したという有名な話があるからです。この話の由来について少しばかり説明してみますと、次の通りです。

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