ヘルムホルツ
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あらすじ(AIが作成しました)
エネルギー恒存の原理が見出されるまでの過程と、その確立に貢献したヘルムホルツの生涯を綴る。ルンフォード伯による摩擦熱の実験やマイヤーによる熱と機械的仕事の関係性などの研究を経て、永久機関の否定という独自の視点からこの根本原理に到達したヘルムホルツの功績を描く。医学から物理学、数学へと広範な研究領域を持ち、科学者として多大な成果を挙げたその生涯と、第一流の学者として称賛された輝かしい経歴を辿る。
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エネルギーの原理
皆さんは物理学の上でエネルギー恒存の原理というもののあることを知って居られるでしょう。これはすべての物質現象に通じて成り立つ根本的な原理で、今ではこの原理に背くような事がらは全くないと考えられているのですが、このような大切な原理がどうして見つけ出されて来たかということは、科学の上で実に意味ぶかいことであると云わなくてはなりません。
もちろんエネルギーの原理が見つけ出されるまでには、いろいろな段階のあったことは確かであります。すべて科学の発達はある順序を踏んで、その一歩々々を進めてゆかなくてはならないのですが、根本的な原理になると一層そうであることがこのエネルギーの原理などにおいても知られるわけであります。エネルギーが恒存するということは、まず物体の運動に関して最初に知られたのでした。地球上の空間で物体が運動する場合を考えて見ますと、普通に物体が高い処から落ちるようなときには、落ちるに従って速さが増し、それに伴なって運動のエネルギーが増すのです。ところが一方では物体は下の方へ動いてゆくのですから、高さに応じてもっている位置のエネルギーがだんだん減るのです。そして実際にこれ等を計算して見ますと、運動のエネルギーの増加しただけ位置のエネルギーは減じているので、両者を合わせたものはいつも同じになっていることがわかります。つまりこの事は運動の現象の範囲でのエネルギーの恒存を意味しているのです。