本文へ移動
TORENDIA

ふしあわせ者のうた

本文約310字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

哲学者が説く普遍的な不幸ではなく、肉体や心にかたわを抱えた者たちの、個別具体的な悲しみを、愛と涙をもって歌いたいと願う中野鈴子の詩。

中野鈴子

速度
🎧 ふしあわせ者のうた / 朗読音声: VOICEVOX:春日部つむぎ

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 1

人間には幸福と不幸がある

それは何処からきているか

みなもと深く学者はしらべた

人々は自分に照りあわせ

実際的に納得した

けれども

目ざす彼岸は高く

あまりに遠い

ふしあわせは

片時もはなれずつきまとう

人という人はことごとく

本能 感情 意志を持つ

不幸は四六時中五感をつっさす

みんなは生きる

ふしあわせとの組み打ち

ふしあわせは一様でない

その千差万別をうたいたい

ことに 普遍的なものよりも

特殊なふしあわせをうたいたい

たとえば肉体的なかたわ者

人は彼を見ることさえうとんじ

愛の花もしぼませる

それにもまして心のかたわもの

愛も怒りも消え失せ

人は彼をさけ 自分は我が身を投げ深ばまりしてゆく

わたしは彼らのビッコの心の中をうたいたい

仲間の心をもって、愛と泪をもって

完

中野鈴子の他の作品

同じジャンルの朗読つきの本