本文へ移動
TORENDIA

わたしたちには選ぶ権利がある

本文約1,600字 ・ 読了時間 約4分

あらすじ(AIが作成しました)

八月十五日を迎える日本の女性たちが、平和を脅かす戦争挑発の停止と吉田内閣による軍国主義復活の動きに対する監視を呼びかける。パリで開かれた世界平和大会の宣言を引用し、政治的意図を持つとされる国内の未解決事件や捏造記事を批判する。特権階級による平和の偽装を看破し、日々の生活を守る主婦たちの視点から、再び戦争の悲劇を繰り返さぬよう、真理と理性の防衛を訴える姿勢を綴る。

宮本百合子

速度
🎧 わたしたちには選ぶ権利がある / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 3

よたび八月十五日を迎えるにあたって、わたしたち日本の女性は、ますますつよい実感をもって、戦争挑発をやめよ! と叫ばずにいられません。

去る四月二十日にパリでひらかれた世界平和大会には七十九ヵ国の平和をもとめる人民の男女代表があつまりました。そして誠意にあふれた大会宣言において、こういっています。「われわれがその子供たちの生命とその家庭の安寧を守ることを神聖な義務と考えていることを、世界の希望をになう婦人および母親たちに知らしめよ。世界の青年に告げて、未来の輝やかしい道から大量殺人を一掃するために、政治的意見、信教に関係なく団結せしめよ。世界平和大会はここに、平和の擁護こそあらゆる民族の義務であることを宣言する」と。そして、ポツダム宣言をはじめ世界平和のために役立つ協定や条約をただの紙きれとしてしまおうとしている者たち、軍備の廃止のために協力するどころか、すでにおそるべき結果を生み出している軍事同盟政策に熱中して、西ドイツに、もとのヒットラーの突撃隊員をふくむ師団をつくった、極東の平和を名目として日本の再軍備をしようとしている者を人類の名においてきびしく非難しています。つねに、軍事紛争をひきおこしていて、それが新しい戦争のためにおそるべき道をひらく危険をもっている植民地体制に反対することを宣言しています(インドネシア・マライ・ギリシアの状態が現実に示しています)。

宮本百合子の他の作品

同じジャンルの朗読つきの本