平和の願いは厳粛である
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あらすじ(AIが作成しました)
朝鮮戦争勃発後の活発化する平和運動を背景に、日本の五人の婦人による「非武装国日本女性の講和問題についての希望要項」が世界へ平和を訴えた意義を綴る。平塚らいてうの「非武装の平和」を引用し、敵を持たない非武装者の平和運動と、兵器の使用をも辞さない偽りの平和主義者の相違を論じる。平和のために真実を希求する良心の世界と、戦争を煽る屠殺者的平和主義者の世界の対立を鋭く指摘し、平和を願う厳粛な決意を描く。
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朝鮮に戦争がおこってから、世界じゅうの平和運動は目立って活溌になり、真剣さを加えた。日本の五人の名流婦人たちが、「非武装国日本女性の講和問題についての希望要項」をダレス国務省顧問に託して、アメリカの世論に平和を訴えたことは非常にいいことだった。文学、宗教、婦人運動、教育などの分野でそれぞれの業績を重ねて来ているこれらの婦人たちが、その母としての立場、主婦としての経験から、名誉ある彼女たちの知慧の叫びを街々のつましい主婦の声に結んで、世界に平和をアッピールしたことは、正しかった。世界の良心ある人々は、日本の代表的立場の婦人たちが平和を守ろうとして、その決意を示した声明をうけとって、はじめて彼らと共通な日本のヒューマニティというものを実感しただろうと思う。『女性改造』が、五人の婦人たちの声明を中心に、平和への希望のために多くの頁をさいていることもわたしたちすべての女性のきょうの要求にぴったりする。
平塚らいてうさんが本紙のために書いていられる「非武装の平和」には、三度もくりかえし一つの言葉が叫ばれている。「わたくしたちの敵は戦争です。ただ戦争だけが敵なのです」そして最後に「わたくしたちの敵は戦争だけなのです」と。
なおらいてう氏は、「非武装の平和」のなかで多くの行をさいて、ある種の平和運動と、五人の婦人たちが提唱した平和運動とのちがいを説明している。「敵の侵略は認めないが、味方の侵略はよしとする、敵の手から武器を奪うが、味方の手には与えるというこの不思議な平和運動は、わたくしたち非武装者の、敵をもたない平和運動からは、はっきり区別されなければならないものです」と。このただし書きも、こんにちでは実際的な意味をもっている。平和のために世界十数億の人々が立ち、原子兵器使用禁止のアッピールに数億の人が署名しつつある今日、どんな恥しらずの戦争火つけ人でも、「平和のために」という口実によらなければ、戦争という人類的犯罪に人々をかり立てることは不可能になって来ているからである。七月十二日の連合通信は、ロンドン十日発外電で、地獄の言葉をつたえている。