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TORENDIA

あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)

本文約3,600字 ・ 読了時間 約8分

あらすじ(AIが作成しました)

宮本百合子選集第二巻に収められた各作品の成立過程や執筆背景を綴る。ペルシアの伝説に着想を得た「古き小画」については、執筆当時の自身の私生活や精神的苦境との関わり、そこから得られた客観的な表現態度への転換を論じる。また、ニューヨークで執筆された「渋谷家の始祖」における心理的な動機や、初期作品「三郎爺」から読み取れる当時の人間観、さらに自身の文学的変遷や社会情勢に対する意識の変化について自伝的に解説する。

宮本百合子

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🎧 あとがき(『宮本百合子選集』第二巻) / 朗読音声: VOICEVOX:雨晴はう

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「古き小画」の新聞切抜きが見つかって、この集に入れられたのは思いがけないことだった。この、ペルシャの伝説から取材した小説は一九二三年の夏じゅうかかって執筆され、書き上ってから北海道の新聞にのせられた。スカンジナヴィア文学の専攻家でブランデスやハムスンを日本に紹介した宮原晃一郎氏が、故郷である北海道の新聞へ何か作品をということで書き出したものだった。このたび思いがけなく新聞切抜きを発見することができたのも、宮原氏の未亡人の協力によった。

新聞に連載した小説ではあるが、「古き小画」はまるで新聞小説ではない。古代ペルシアの英雄ルスタムとその息子との悲劇の、謂わば古風なものがたりであり、文体もそういう古風な絵の趣を保とうとされている。そして、作品の人物にあらわされている風俗のあらましは、古代のミニェチュアや文献をしらべてかかれた。

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