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TORENDIA

幾何学と空間

本文約36,800字 ・ 読了時間 約74分

あらすじ(AIが作成しました)

幾何学が他の数学と区別される本質的な特徴とは何かを論じる。数学的解析や群の理論に基づく分類法は有効な技法であるが、幾何学の基礎を決定するものではないと指摘する。ヒルベルトの公理系を手がかりに公理体系のあり方を考察し、空間直観と幾何学的直観の関係を分析する。最終的に、幾何学は数学として思惟を含む体系でありながら、空間に根ざす学問であることを明らかにする。

戸坂潤

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幾何学とは何であるか、之が私の問題である。云い換えれば、幾何学が或る一種の数学であることを承認し且つ一般に数学の真理が先験的であることを予想するとして、幾何学の――数学一般の、ではない――真理は如何にして成り立つか、というのが私の問題である。更に云い換えれば、幾何学は特殊の数学として如何なる特徴を有っているか、という問題である。

一

先ず何よりも始めに幾何学なるものの概観を得ることが必要と思われる。恐らく幾何学には無限の種類があるかも知れない。併し何れも幾何学なる名に於て統一されている以上それを一貫する何ものかがあってそれがその区別を与えているのでなければならぬ。吾々は之を攫むことによって幾何学を分類することが出来る筈である。クラインによれば凡ての幾何学は夫々或る一定の形を持った変換に対して不変に残されるものの不変量理論(Invariantentheorie)と考えられるが、クラインは之を解析的に云い表わすことによって幾何学の分類を与えようとした。

例えば類同幾何学は

なる類同変換に関する不変量理論であり、又射影幾何学は

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