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TORENDIA

山へ登った毬

本文約420字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

入学したばかりの史朗と、東京土産の毬を持つ妹。学校の裏山へ遠足に行った日、その毬が忽然と姿を消してしまう、原民喜の童話ふうの掌編。

原民喜

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🎧 山へ登った毬 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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史朗は今度一年生になりました。まだ学校へ行く道が憶えられないので、女中が連れて行きます。女中は史朗の妹を背に負って行くのでした。妹は美しい毬を持っています。その毬は姉が東京から土産に買って来たものでした。毬には桃の花の咲いた山の絵が描いてあります。

さて、ある日、先生が「今日はこれから山へのぼりましょう」と申しました。皆はそれでワイ/\と喜びながら、学校の門を出ました。山は学校のすぐ側にあったので、すぐ登れました。草原にちらかって遊びました。桃の花が咲いていました。史朗も妹も、みんなその辺で遊びました。暫くして山を下りました。史朗は女中に連れられて家へ戻りました。

戻って気がつくと、妹の毬が無くなっているのでした。どうしたのだろう、どこへやったのかしらと大探ししてもありません。毬は、山へ連れて行かれたので急に元気になって勝手にはね廻って、ころ/\、転んで、そのまゝ、「この山は僕の絵と似てるな」と云って、ねころんでしまったのでしょうか。

完

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