生活力の強化
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あらすじ(AIが作成しました)
大政翼賛会の一員である著者が、日本における文化運動のあり方を論じる。芸術部門に偏りがちな従来の文化運動を批判し、政治・経済の基盤となる国民生活に根を下す重要性を説く。さらに、地方の伝統を活かしつつ、生活力の強化を通じて文化水準を向上させるべきだと主張する。勤労能率の増進や国民の品位向上を掲げ、日本固有の精神を近代的に再構築し、戦時下における民族の発展を支える国民文化運動の新たな目標を提示する。
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大政翼賛運動の発足以来、全国に自発的に起つてきた運動の一つに文化運動がありますが、この運動の中には、翼賛運動の本来の性格に未だ副はぬものも可なりあるやうであります。従つて翼賛会としましては、この自主的に盛上つた力を十分生かし、且つ翼賛運動の一翼としてその効果を十分挙げられるやう、凡ゆる機会を捉へて連絡努力してきました。しかしこの自主的文化運動は、謂はゞ、今日まで文化といふ言葉と非常に親しみのある分野だけに限られ、非常に妙な言ひ方でありますが、更に内容的には、主として芸術部門だけに限られたと言つてもよかつたのであります。
芸術部門が特に文化運動の先頭に立つたといふ現象に対して、私は個人としては一応の理由は分りますが、更に広い観点から見ますと、文化運動即ち文学運動であり芸術運動であるといふ誤つた印象を与へたやうであります。ここに文化運動に対する一種の批判が起り、われわれ翼賛会の当事者としては、文化運動の新性格を明瞭りさせなければならぬことを痛感し、夫々の団体に注意を促すと同時に「地方文化建設の根本理念とその方策」といふ刷物を発表しました。地方文化運動の根本理念はこれに大体尽きてをり、こゝで私が申上げる必要もないと思ひますが、文化運動の展開につれ、現在の時局並に社会状勢に応じ、種々の問題がこれに挺身してゐられる方々の間から提出されたのであります。これについて私はこの機会に、翼賛会として考へてをりますことを、皆様に申上げておきたいと思ひます。