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TORENDIA

沖縄舞踊に見る三要素

本文約760字 ・ 読了時間 約2分

あらすじ(AIが作成しました)

沖縄の舞踊における「まひ」と「をどり」の変遷と特色を論じる。巫女の鎮舞に由来する「まひ」の要素や、南島の島々に起源を持つ「をどり」に加え、大和からの奏楽や念仏踊りの伝来が、現地の舞踊に与えた影響を分析する。さらに、これら異なる様式の融合過程を紐解き、手の使い方や足の踏み方といった独自の身体技法に見出される沖縄固有の舞踊文化のあり方を考察する。

折口信夫

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🎧 沖縄舞踊に見る三要素 / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

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沖縄の舞踊は、全体に、今常識的に、まひと称してゐるものと、をどりと称してゐるものとを兼ね備へてゐる。此、まひの要素は、古い、おもろあそび(巫女の鎮舞)の系統に、やまとの舞ひぶりを加へてゐる様だ。をどりといふべきものは、南島の更に南の海のあまたの島々のものを明らかに印象してゐる。而も、此中間に立つ舞踊が多い。やまとの緩やかな舞ひを南島流の早間に踊るものである。等しく踊りというても、間を緩やかにするものが上品だと考へられたらしく、さうしたものが次第に殖えて行つたのであらう。此島にも、あそびとをどりとの間に位づけが出来てゐたのである。だが、此はやまとの流の奏楽法や楽器などゝ共に伝へた、後のものが多からう。其以外、古く這入つた千秋万歳のことほぎ系統に属するものが、極めて多く残つてゐるが、それらは皆、やまとの万歳に見られぬ程の早さながら、日本の舞ひぶりが基調になつてゐることは、その服装以上に明らかである。だから、私は思ふ。念仏聖の念仏踊りや万歳舞ひを見た事は、島人の踊りの上に非常な動乱であつた。さうして、茲に琉球の踊りは、在来の託遊式のあそびに近い、而もある観念と感情とを備へたものらしくなつたのである。其後、江戸への朝聘、鹿児島との交渉が生じてからは、盛んに新しい使ひを迎へ送るやうになつて、やまと音楽と共に、舞ひや踊りが這入つて来たのは勿論、さうして第二期の整理が行はれたと見てよい。

沖縄の踊りを通じて見られるものは、此三種の融合し或は混淆したものである。が、その特色とする所は、手の使ひ方・上体の動し方・足の踏み方・踊りの間のきり方などに、現れ過ぎるほど現れてゐる、固有のふりである。支那舞踊の影響は、今の処、私にはありさうに思はれない。同様に、能や歌舞妓の所作事などゝも、交渉はないと見てよいと思ふ。

完

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