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TORENDIA

秋旻

本文約400字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

周囲で次々と起こる奇怪な死に方に圧されながら、あてどなく歩き続けて道に迷った三人の少年が、秋の不思議な光の彼方に憩える一角を見出す原民喜の掌編。

原民喜

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🎧 秋旻 / 朗読音声: VOICEVOX:雨晴はう

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一人の少年は硫酸を飲んで、袴を穿いて山に行き松に縊ったが、人に発見されて、病院で悶死した。一人の少年は友達と夜行列車に乗ってゐて、「この辺は単線か、複線か。」と尋ねてゐたが、一寸の隙にブリッヂから飛込んで昏倒し、その上を別の列車が轢いて行った。もう一人の少年は、「今夜は見ものだよ。」と謎のやうなことを云ってゐたが、その夜彼の部屋の窓には何時までも煌々と燈が点いてゐて、翌朝ガスでやられてゐた。――次々に奇怪な死に方が彼等の周囲で起ったので、次第に凄惨な気分が彼等を圧しかけた。

三人は巫山戯ながら的のない散歩を続けてゐたが、とうとう道に迷って何処へ出るのやら見当がつかなくなった。すると何時の間にか空の半分が妙に明るく、半分が暗澹とした、秋の不思議な光線の配合があった。さむざむと霧ふアスファルトのむかふに、明るい賑やかな一角がぽつんと盛り上ってゐて、ともかく、そこには憩へる場所がありさうだった。

完

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