ストリップ修学旅行
本文約6,600字 ・ 読了時間 約14分
あらすじ(AIが作成しました)
浅草の劇場に所属するストリップ・スターの一団が、年に一度の慰安旅行として伊豆の伊東を訪れる。日頃は舞台で裸をさらす彼女たちも、私生活では内気な素顔を持つ。温泉宿の大広間に集まった彼女たちは、宴会が進むにつれて酔いに任せ、浴衣を脱ぎ捨てては男性客をたじろがせる。奔放な宴の中で、童心に帰ったかのように踊り狂う彼女たちの姿を、同行した著者が伊東の住民である尾崎士郎と共に目の当たりにする様子を描く。
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この世の中にとんでもなく楽しいことが起ろうとしているのだよ、めったに無いチャンスだ、どーだい、一つ行って見る気はないかという。面白いことや、楽しいことというものは、がいして大冒険のともなうもので、それはめっぽうかいおっかないものではないかねと聞いて見たら、花と競う女の肉体美群にかこまれて酒を酌みかわし遊ぼうというのである。それじゃまるで絶海の女護島に漂流してうれた肉体を持て余してどうしたらよかろうか、ともだえなやむ女群の中に飛びこむ様なものではないか。まあ、そうしたものだろうなあという。
一年を十日で暮すよい男とは相撲取りで、同じ裸でも一年を三百六十三日で暮すストリッパーは、マアお相撲さんはうらやましいわと、裸になりっぱなしの彼女達は嘆くのである。初夏と秋のたった二日の慰安旅行が裸姫の待ちに待った唯一の楽しい休みの日で、今日こそほんとの裸になって自由気まま舞台の垢をふるい落し、小うるさいバタフライをさらりと投げすて、心の向くまましたいざんまい、ざっくばらんの無礼講、伊豆の伊東の温泉しぶきに日頃の欝憤厄落し、裸女姫の一大饗宴が開かれると云う、悪くないぞえ、おっしゃる通りの女護島、ここ一番度胸をすえて女身の祭礼に身を投じようではないか、とここに一大決心をしたのである。
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