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TORENDIA

人格の養成

本文約5,900字 ・ 読了時間 約12分

あらすじ(AIが作成しました)

卒業生に向けて行われた講演に基づき、社会に出る際の成功の条件として読書を通じた継続的な学習と、困難を成長の糧とする人格の養成を説く。実生活の課題に直面した際、学校で学んだ高尚な思想や文学の知見を応用して判断を下し、日々自己を磨き続ける重要性を強調する。味噌汁の調理のような些細な家事の巧拙よりも、人生の指針を誤らない高い精神性を持つことこそが最も大切であると論じる。

新渡戸稲造

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🎧 人格の養成 / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

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久振で東京へ帰ッて参りまして、安心して休むつもりであッたところが、突然お呼出しになりまして、定めし何にか御馳走でもあるじゃろうと思ッて来たところが、二階の階段で演説をという命令である。台湾から帰ッたばかりで、とても面白い話など出来る次第でもなし、けれども台湾に行ッたからというて、舌を落して来たという訳でもなし、日本語を忘れたという訳でもないからして、絶対的にお話出来ぬというお断りは出来ない。しかしただ今も横井さんの有益なる御深切なお話のあとで、私は何も附加えることはない、殊にあなた方はもう既に保険料をお払済になッたろうと思うのである。私もしばしばこの保険会社の人に押込まれて、何々保険会社から入れと言うて来るかと思うと、直後から他の会社から来る、中々勉強するものである。然るにあなた方に対しては恐らく横井さんが初めての申込であッて、後から来るものは定めしうるさいだろうとお思いになるだろう。故に私は何も保険申込はしないから、それだけは御安心下さい。

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