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TORENDIA

遠野物語

本文約37,600字 ・ 読了時間 約76分

あらすじ(AIが作成しました)

遠野郷に伝わる山人や神々の伝説を柳田国男が筆記した本作は、この地で聞き取った数々の物語を綴る。深い山々に囲まれた遠野では、日常の風景の中で山男や山女、迷い家などの不思議な存在が語り継がれる。著者は現地を自ら歩き、そこで見聞きした目前の事実を、一字一句加減せずに書き留める。現代の流行とは異なる物語の数々を通して、山村に息づく伝承や人々の生活、そしてその地に漂う独特の霊的な空気を描き出す。

柳田国男

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この書を外国に在る人々に呈す

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この話はすべて遠野の人佐々木鏡石君より聞きたり。昨明治四十二年の二月ごろより始めて夜分おりおり訪ね来たりこの話をせられしを筆記せしなり。鏡石君は話上手にはあらざれども誠実なる人なり。自分もまた一字一句をも加減せず感じたるままを書きたり。思うに遠野郷にはこの類の物語なお数百件あるならん。我々はより多くを聞かんことを切望す。国内の山村にして遠野よりさらに物深き所にはまた無数の山神山人の伝説あるべし。願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ。この書のごときは陳勝呉広のみ。

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