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TORENDIA

饗宴

本文約350字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

賦役を休んだ家々から集められた酒肴を囲む村人たちの宴を、濡れた稲田や榾の煙とともに詠む宮沢賢治の詩「饗宴」。

宮沢賢治

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🎧 饗宴 / 朗読音声: VOICEVOX:春日部つむぎ

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ひとびと酸き胡瓜を噛み

やゝに濁れる黄の酒の

陶の小盃に往復せり

そは今日賦役に出でざりし家々より

権左エ門が集め来しなれ

まこと権左エ門の眼双に赤きは

尚褐玻璃の老眼鏡をかけたるごとく

立つて宰領するこの家のあるじ

熊氏の面はひげに充てり

榾のけむりは稲いちめんにひろがり

雨は※[#「さんずい+堂」、U+6F1F、197-12]々青き穂並にうち注げり

われはさながらわれにもあらず

稲の品種をもの云へば

或いはペルシャにあるこゝちなり

この感じ多く耐へざる

背椎の労作の後に来り

しばしば数日の病を約す

げにかしこにはいくたび

赤き砂利をになひける

面むくみしつ弱き子の

人人の背後なる板の間に座りて

素麺をこそ食めるなる

その赤砂利を盛れる土橋は

楢また檜の暗き林を負ひて

ひとしく雨に打たれたれど

ほだのけむりははやもそこに這へるなり

完

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