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TORENDIA

初夏の祈祷

本文約200字 ・ 読了時間 約1分

※本文が短いため「あらすじ」は省略いたします。

萩原朔太郎

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主よ、

いんよくの聖なる神よ。

われはつちを掘り、

つちをもりて、

日毎におんみの家畜を建設す、

いま初夏きたり、

主のみ足は金屬のごとく、

薫風のいただきにありて輝やき、

われの家畜は新緑の蔭に眠りて、

ふしぎなる白日の夢を畫けり、

ああしばし、

ねがはくはこの湖しろきほとりに、

わがにくしんをしてみだらなる遊戲をなさしめよ。

いま初夏きたる、

野に山に、

榮光榮光、

榮光いんよくの主とその僕にあれ。

あめん。

―一九一四、五、八―

完

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