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TORENDIA

若き尼たちの歩む路

本文約250字 ・ 読了時間 約1分

※本文が短いため「あらすじ」は省略いたします。

萩原朔太郎

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🎧 若き尼たちの歩む路 / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

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この列をなす少女らのため、

うるはしき都會の窓ぞひらかるる、

みよいまし遠望の海は鳴りいで、

なめいしを皿はすべりて、

さかづきは歩道にこぼれふんすゐす。

こはよき朝のめざめなり、

をとめらのさんたまりやの祈祷なり、

みな少女、

素足あしなみそろへ行く手に、

ちよこれいと銀紙に卷かれ、

くだものは竝木の柵に飾られぬ。

ああ、いづこぞ夢の序樂のぽろねえず、

會社は河岸に涙をひたし、

花店の飾窓つゆにぬれたり、

しばしまたつりがね鳴らむ、

あさまだきにほふ葉影に、

しろじろとかざし泳がせ、

この列をなす少女らあゆむ。

――樂曲風、情景詩――

完

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