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TORENDIA

平賀源内

本文約4,700字 ・ 読了時間 約10分

あらすじ(AIが作成しました)

讃岐国に生まれた平賀源内は、儒教や仏教が重んじられる江戸時代において、本草学や薬物の研究から出発し、幅広い知識を修めて科学や技術の道を探求した。秩父での鉱山開発や炭焼き、源内焼の製作、さらに寒熱昇降器や火浣布、摩擦起電機であるエレキテルの考案など、多方面で独創的な業績を残す。当時の常識を超えた知見と多芸多才な性質を持ち、一世の非凡な人物としてその手腕と生涯を綴る評伝である。

石原純

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🎧 平賀源内 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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科学と技術

今の世のなかで私たちの役に立っているいろいろな産業技術や、それと関係しているさまざまの問題のもとは、いずれも科学の上での深い研究にもとづくので、その意味で科学と技術とはいつも密接につながり合っているのです。現在では、そういう科学や技術がすばらしく進んで来ていて、私たちが何をするにもそれらのおかげを蒙らないわけにゆかなくなっているのですが、今から数百年も前の時代にさかのぼると、科学や技術もまださほど進んではいなかったので、一般の世のなかの人たちもそれらを今日のように重くは見ていなかったのも事実であります。おまけにその頃には科学や技術が西洋では多少とも進んで来てはいたのですが、我が国には全くの実用的な技術の外には、学問としての科学などはまるで無かったので、学問と云えば昔の聖賢の書に通ずると云うことが主にせられていたのですから、この時代に最初にそういう道に進むということがどれほど難かしかったかは、恐らく想像以上のことであったに違いないのでした。ところで、ここでお話ししようとする平賀源内は、江戸時代に今からは二百十余年ほど前に生まれた人なのですから、おまけにそれもさほど高くない家に育ったのでしたから、普通ならばその儘で終る筈であったのですが、どこかに科学や技術を好む性格をもっていたと見えて、その頃としては実に驚くべきほどのいろいろな仕事をしたので、そういう点から見て、いかにも非凡な人物であったと云わなくてはならないでしょう。それで源内がどんな事をなし遂げたかと云うことについて、次にざっとお話ししてみたいと思うのです。

平賀源内の生涯

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