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TORENDIA

『新辞泉』序文

本文約560字 ・ 読了時間 約2分

あらすじ(AIが作成しました)

国語辞典の本体を固守し、百科辞書風の性質を排することを編集方針に掲げる。標準的な現代語を主軸とし、学生や一般社会人の利用を想定して編纂される。語詞の取捨や解釈には長男秀一や東辻保和らが教壇の成果を傾注し、外来語の選定には野中義一が専門的な知見を提供する。刊行に至るまでの協力者との繋がりや、編集作業におけるそれぞれの役割と感謝の念を序文の中で綴る。

新村出

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🎧 『新辞泉』序文 / 朗読音声: VOICEVOX:雨晴はう

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この辞典の編集方針など、必要な事は一切このあとの凡例(はんれい)にのべますから略しますが、要するに、今度はわたくしがこれ以前に出した中辞典のうち一つ二つとは違って、国語辞典の本体を成るべく固守して、百科辞書風のおもむきを脱却したことが一つの特点です。申さば、標準的な現代語を主として、専ら学生向きに適せしめると共に、一般の社会人に対しての参考用に資したいと思って、作りました。

最近二十年間、わたくしの辞書事業については、絶えず盟友溝江八男太翁から、とても言葉にはつくせぬ程の終始一貫した協力を得たことを感謝しますが、この『新辞泉』もまたそれに洩れません。家庭内に在っては、わたくしの統督と指導との下に、長男秀一が語詞の取捨や選択や詳略などを首め、一語一語の解釈等に及ぶまで、その益友にして旧同僚たる現京都市立紫野高等学校教諭の東辻保和君と共に、国漢の智識と教壇の成果とを傾注してくれたことを特筆しておきます。ましてや清文堂編集部の野中義一氏が、大阪外国語学校仏語科出身たる経歴に由り、殊に外来語そのほかの点に、余力を以て他山の石を供給されたことを忘れるわけにはゆきません。

最後に本辞典の刊行に際して終始努力をされた清文堂社長前田勝雄氏に甚深の感謝を捧げる次第であります。(昭和二十九年九月吉辰)

(昭和二十九年十月刊『新辞泉』)

完

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