森のなかの三人の小人
本文約6,300字 ・ 読了時間 約13分
あらすじ(AIが作成しました)
まま母に虐げられる心優しい娘は、真冬の森でイチゴを摘むよう命じられる。道中で出会った三人の小人に親切にした娘は、口から金貨が出る魔法を授かり王に見初められる。一方、強欲な継妹は小人たちを軽んじ、口からヒキガエルが出る呪いをかけられる。王妃となった娘が危機に陥る物語を軸に、まま母たちの悪事が露見し、彼らが自らの言葉で語った刑罰を受けるまでの顛末を描く。
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むかし、あるところに、おかみさんに死なれたひとりの男と、だんなさんに死なれたひとりの女とがおりました。この男には、ひとりのむすめがありました。女にもひとりのむすめがありました。むすめどうしはおたがいに知りあいでした。
ある日、ふたりはいっしょに散歩にいったかえりに、女のほうの家へよりました。すると、女が男のほうのむすめにむかっていいました。
「いいかい、あんたのおとうさんにこういっておくれ。わたしが、おとうさんのおよめさんになりたいってね。そうすりゃ、あんたにはまい朝牛乳で顔をあらわせてあげるし、ブドウ酒ものませてあげるよ。といっても、うちのむすめには水で顔をあらわせて水をのませておくけどね。」
むすめはうちへかえって、女のいったことを、そのままおとうさんに話しました。すると、おとうさんはいいました。
「どうしたもんだろう。よめをもらうのはうれしいことだが、そのかわり、苦労もあるからな。」
おとうさんは、どっちとも心をきめかねましたので、とうとう、じぶんの長ぐつをぬいで、いいました。
「この長ぐつをもってくれ。こいつには底に穴がひとつあいている。こいつを屋根うらべやにもっていって、大きなくぎにかけて、なかに水をつぎこんでみてくれ。もし水がもらなかったら、もういちどよめさんをもらうことにしよう。だが、もしももったら、よめさんをもらうのはやめだ。」
むすめは、いいつけられたとおりにしました。ところが、水のために穴がちぢまってしまって、長ぐつのなかは上まで水がいっぱいたまりました。
むすめは、おとうさんにこのことを話しました。おとうさんがじぶんでそこへのぼっていってみますと、たしかにむすめのいうとおりです。そこで、さっそくその後家さんのところへいって、よめになってくれ、ともうしました。
こうして、結婚式があげられました。