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TORENDIA

三枚のヘビの葉

本文約4,700字 ・ 読了時間 約10分

あらすじ(AIが作成しました)

まずしい若者は、国を守る戦いで王に功績を認められ、王女と結婚する。王女は夫が先立てば共に埋められることを結婚の条件としていた。後に王女が病死し、若者は約束通り生きたまま墓に閉じ込められる。そこで彼は、死んだ仲間を三枚の葉で蘇生させたヘビを目撃する。その不思議な力で王女を生き返らせた若者だったが、後に彼女に裏切られ海へ投げ捨てられる。しかし、持っていた葉で再び命を取り戻した若者は、王女の裏切りを王に明かす。

グリム Grimm

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🎧 三枚のヘビの葉 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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むかしむかし、ひとりのまずしい男がおりました。その男は、じぶんのたったひとりのむすこさえも、やしなえないようになってしまいました。そこで、むすこがいいました。

「おとうさん、だいぶくらしもくるしくなってきましたね。わたしはおとうさんの重荷になるばかりです。いっそ、家をでて、じぶんでなんとかしてパンをかせぐようにしたいと思います。」

そこで、おとうさんはむすこのしあわせをいのって、胸のつぶれるようなかなしい思いで、むすことわかれました。

ちょうどそのころ、ある強い国の王さまが戦争をはじめました。若者はこの王さまにつかえて、戦場にでかけました。若者が敵のまえまできたとき、ちょうどたたかいがはじまりました。そのあぶないことといったらありません。鉄砲のたまが、豆のようにバラバラふってきて、味方のものはあっちでもこっちでも、ばったばったとたおれるありさまです。そのうちに、隊長までも戦死してしまいました。ですから、のこったものたちはあわててにげだしました。そのとき、若者がすすみでて、みんなに勇気をつけて、大声によばわりました。

「おれたちの生まれた国をほろぼすな。」

それをきいて、ほかのものたちも若者のあとにしたがいました。若者は敵のなかにとびこんで、さんざんに敵をやっつけました。王さまは、たたかいに勝つことができたのはこの若者ひとりのおかげだったときいて、若者をだれよりもとりたてて、たくさんの宝ものをあたえたうえ、国いちばんの家来にしました。

王さまには、ひとりのお姫さまがありました。お姫さまはたいへん美しいかたでしたが、ただ、ひどくかわっていました。なにしろ、このお姫さまが結婚しようと思う相手の人は、もしもお姫さまがさきに死んだばあい、お姫さまといっしょに生きうめにされてもかまわないと約束できる人でなければだめだという、かたい誓いをたてていたのですからね。

「あたしを心のそこからすいているのなら、あたしが死んだのち、どうして命がいりましょう。」

と、お姫さまはいうのでした。

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