赤ずきん
本文約3,800字 ・ 読了時間 約8分
あらすじ(AIが作成しました)
赤いずきんを愛用する少女は、病気のおばあさんへおかしとブドウ酒を届けるため森へ向かう。途中で出会ったオオカミに気を許し、道草をして花を摘むうちに先回りしたオオカミにおばあさんと自分を飲み込まれてしまう。通りかかった狩人がオオカミの腹を切り開いて二人を助け出し、石を詰めて退治するまでを描く物語。
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むかしむかし、あるところにちっちゃな、かわいい女の子がおりました。その子は、ちょっと見ただけで、どんな人でもかわいくなってしまうような子でしたが、だれよりもいちばんかわいがっていたのは、この子のおばあさんでした。おばあさんは、この子の顔を見ると、なんでもやりたくなってしまって、いったいなにをやったらいいのか、わからなくなってしまうほどでした。
あるとき、おばあさんはこの子に、赤いビロードでかわいいずきんをこしらえてやりました。すると、それがまたこの子にとってもよくにあいましたので、それからは、もうほかのものはちっともかぶらなくなってしまいました。それで、この子は、みんなに「赤ずきんちゃん」「赤ずきんちゃん」とよばれるようになりました。
ある日、おかあさんが赤ずきんちゃんをよんで、いいました。
「赤ずきんちゃん、ちょっとおいで。ここにおかしがひとつと、ブドウ酒がひとびんあるでしょう。これをね、おばあさんのところへもっていってちょうだい。おばあさんは病気で、よわっていらっしゃるけれど、こういうものをあがると、きっと元気になるのよ。じゃ、暑くならないうちに、いってらっしゃい。それからね、そとへでたら、おぎょうぎよく歩いていくのよ。横道へかけだしていったりするんじゃありませんよ。そんなことをすれば、ころんで、びんをこわしてしまって、おばあさんにあげるものが、なんにもなくなってしまうからね。それから、おばあさんのおへやにはいったら、いちばんさきに、おはようございますって、あいさつするのをわすれちゃだめよ。そうして、はいるといっしょに、そこらじゅうをきょろきょろ見まわしたりするんじゃありませんよ。」
「だいじょうぶよ。」
と、赤ずきんちゃんはおかあさんにいって、約束のしるしに指きりをしました。
ところで、おばあさんのうちは、歩いて、村から半時間もかかる森のなかにありました。赤ずきんちゃんが森のなかへはいりますと、オオカミがひょっこりでてきました。でも、赤ずきんちゃんは、オオカミがわるいけだものだということをちっとも知りませんでした。ですから、べつにこわいとも思いませんでした。