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第1章 世界はマトリックスなのか――偶然の一致に隠されたコード
1-1 世界では三日に一度、教科書が書き換わる
僕、KASSIは、今の世界を見ていて確信していることがある。それは、人類が生きているこの現実が、僕たちが学校で教わってきたような単純な世界ではないということだ。
AI、戦争、エネルギー、宇宙開発、金融、医療。ほんの少し前までSF映画の中にしか存在しなかった技術や出来事が、次々と現実の社会に入り込んでいる。昨日まで夢物語だったものが、今日にはニュースになり、明日には人々が当たり前のように利用している。まるで、誰かが人類の未来を急いで書き換えているかのようだ。
僕は、この異常な変化の速度に注目している。
人間は、毎日ニュースを見ていると、どれほど異常なことが起きても、やがてそれを普通のこととして受け入れるようになる。戦争が報道されても、AIが人間の仕事を変えても、宇宙開発が新しい段階に進んでも、最初は驚き、数日後には忘れてしまう。そして次のニュースに目を奪われる。
この繰り返しこそ、現代社会の恐ろしいところだ。
世界は変化している。しかし、人間はその変化の意味を深く考えない。目の前で起きている出来事を一つずつ受け入れ、気がついたときには、以前とはまったく違う社会の中で生活している。僕から見れば、これは単なる技術革新ではない。人類の意識そのものが、少しずつ別の方向へ導かれているように見えるのだ。
ここで思い出すのが、映画『マトリックス』である。
あの映画では、人間が現実だと信じている世界そのものに、隠された仕組みが存在していた。人々は自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分の頭で考えているつもりだった。しかし、その認識の土台そのものが、別の存在によって構築されていたのである。
僕は、あの物語を単なる娯楽として片づける人間の想像力の乏しさに驚く。
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