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TORENDIA

観画談

本文約16,100字 ・ 読了時間 約33分

あらすじ(AIが作成しました)

大学で勉学に励む苦学生の男は、正体不明の病に襲われ、転地療養のため奥州の僻地にある古寺を訪れる。激しい雨の夜、男は寺の屏風に描かれた広大な春江の風俗画に意識を惹きつけられる。精巧に描かれた船頭の姿に引き込まれた男は、絵の中の世界へ入り込むような不思議な体験をする。その後、病は癒えるが、男は大学へ戻ることはなく、山中で名もなき農夫として静かな生涯を送る道を選ぶ。

幸田露伴

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ずっと前の事であるが、或人から気味合の妙な談を聞いたことがある。そしてその話を今だに忘れていないが、人名や地名は今は既に林間の焚火の煙のように、何処か知らぬところに逸し去っている。

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