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TORENDIA

宋慶齢への手紙

本文約1,900字 ・ 読了時間 約4分

あらすじ(AIが作成しました)

一九五〇年、中華人民共和国の誕生を慶賀し、宋慶齢へ宛てて綴られた書簡。社会主義の広がりやアジアの歴史的転換点における中国人民の英雄的な闘いを称えるとともに、当時の日本が置かれた軍事的な緊張状態や労働者弾圧の現実を指摘する。新憲章が定める婦人の権利や平和への願いを軸に、日本の民主的発展とアジアの平和に対する決意を表明し、革命の指導者である宛先人のさらなる健康と活動を希求する内容である。

宮本百合子

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尊敬する宋慶齢夫人に。

中華人民共和国の輝やかしい一九五〇年の新春を慶賀いたします。

二〇世紀は、人類にとって、すばらしい人間的理性の勝利の世紀となりつつあります。一九一七年の十月には、地球の六分の一を占める地域にソヴェト同盟の社会主義建設が着手されました。そして、現在ソヴェト同盟は、その人民の、強大な実力と成果によって、人民の歴史の指導力であり、平和の守りてとなっています。帝国主義、ファシズムによって荒廃させられた東ヨーロッパの人民も民族の自立と人民生活の確立を方針として、人民民主主義の社会をつくりました。そして、一九五〇年は世界最大の人口をもつ中国が、中華人民共和国として発足しているという驚歎すべき事実によって、広大なアジアに全く新しい歴史の頁をもたらしました。即ち、世界の正直な人民は、戦争挑発をしりぞけ、自分の国のなかにおける専制的な権力とたたかってゆくために、量りしれないプラスを得たことを意味します。再び、一九五〇年という年への期待と歓喜を!

一九四九年九月二十一日から十日間、北京で開催された人民政治協商会議第一回全体会議の第一日に行われたあなたの演説が、日本で読まれています。「いまやこの国には活気があふれている。中国人民は、前進しており、革命の気にあふれている。これは、歴史の躍進と建設である」「孫逸仙の三民主義、すなわち民族の独立、人民の民主主義、人民の生活安定は、成功的に完成される確実な保証」があると語られたとき、演壇に立ったあなたの胸にあふれたであろう感動をわたしたちは感動なしに想像することができません。

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