東京駅にて感想
本文約3,100字 ・ 読了時間 約7分
あらすじ(AIが作成しました)
東京に暮らす私は、海辺の村に住む馴染みの娘メイを東京駅で出迎える。メイは金貨を求めて上京し、私の妻と共に銀座での買い物を熱望する。妻とメイが華やかな装いを求めて街へ繰り出す一方で、私は村から持ち込まれたフェンシングの剣が入った厄介な箱を抱え、彼女たちが戻るまでの二時間、地下で時間を潰すこととなる。本作は、田舎からやってきた娘を交えた、東京での陽気な再会と街歩きの一幕を描く。
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一
久しい間辺卑な田舎で暮した上句なので、斯うして東京に来て見ると僕は、何を見ても、何処を訪れても、面白く、刺戟が爽かで、愉快で/\、毎日々々天気さへ好ければピヨン/\と出歩いて寧日なき楽天家だ、金貨だつて? そいつはまあ無い日の方が多いけれど、無ければ無いで公園を散歩する、スポーツを見物する、友達のところからオートバイを借りて来て矢鱈に街中を駆け廻つて、気分を晴し、同時に見聞を広める……。
「厭々々々! 公園の散歩なんては决してお供はしたくないわ――」
芝居を観る、活動を見物する、銀座を歩く、酒場を飛び廻る、議論を戦はせる――マメイドなんかに手紙を書く暇なんて決してなかつたのだ――。
「いゝえ、そんなことは何うでも好いのよ、あたしが聞きたいのは――今日はお金持なのですか? といふ一事だけ……」
「メイちやんは、何といふ馬鹿な、可憐な馬鹿者だらう。何うしてそんな事がそんなに気にかゝるのさ――公園の散歩が厭なら、銀座を歩かうよ、奇麗だぜ、店々の美しい飾り窓を見たり、見事に装ひを凝らした散歩の人々を振り返つたり……断然、そんな退屈な田舎とは違つて……」
「聞きたくないわよ。――」
「だけど今日は珍しく金貨を持つてゐるんだよ、今直ぐならば……」
「ほんとう!」
と彼女は叫びました。「パラソルと水着位ひなら買つて貰へる?」
「好い水着を見つけておいたよ。セイラア・パンツのついたやつでね、うちの細君もね、そいつをひと目見たらすつかり気に入り若返つて、あんなのを着てメイと一処に海辺で遊べる日が待ち遠しい! と云つてゐるところさ。」
「買つて/\、それを!」
「今日なら、その他に踵の高い靴も買つてやれるだらう。」
「直ぐに、この次の汽車で行くわ――」
「では東京駅で待つてゐてやらう。」
それで、その長距離電話は切れました。メイといふのは私達がつい此間まで住んでゐた寂しい海辺の村の「マメイド」と私達が称び慣れた貧しい酒屋の娘であります。私は村に住んでゐた日の限り、メイやメイの父親に少なからぬ厄介をかけたのでした。
私は屡々酒に酔ふて、メイを指差し、芝居フアウストの科白を口真似したりして、