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TORENDIA

神楽(その二)

本文約5,600字 ・ 読了時間 約12分

あらすじ(AIが作成しました)

日本の芸能史において重要視される神楽の起源と変遷を論じる。宮廷における清暑堂御神楽と内侍所の御神楽の関係や、その成立に地主神としての韓神や薗神の神遊び、さらに石清水系統の要素が合体した過程を考察する。また、人長が榊を持ち反閇の動作を行う理由を、かつて山人が祭りに参加し庭を鎮めた芸能の残影として説明し、神楽が宮廷内で庭の芸能へと形を変えながら、多様な要素を吸収し発展した日本芸能の宿命的な方向性を示唆する。

折口信夫

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🎧 神楽(その二) / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

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日本の神道に、最重大な意味をもつてゐる呪法の鎮魂法が芸能化した第一歩が神楽だと思ひますから、どうしても、日本の芸能史に於ては此を第一に挙げるべきでせう。その点であんたが此の問題に第一指を触れられたのは見識があつたと思ひます。

あんた自身もさうでせう、一緒にやつて来た私もつく/″\感ずることですが、すべての芸能に対してもさうだつたやうに、殊に神楽では、我々の考へが幾度変つたか訣りません。其中でも神楽の起源については、実に豹変に豹変を重ねて来たわけで、何処まで自分の前説を取り消さなければならないかと考へる位です。さうして此頃やつと暫定式な結論だけは得たと思ひますが、併し、さうしてみると、昔の人の言つてをつたのと大して違はない所におちて来たやうな気がするのです。どうせあんたの今度の本にも出て来るでせうから、あんたの書いてゐる部分をまう一度繰り返すやうな形になるかもしれませんが、一言だけ付け添へることに致しませう。

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