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TORENDIA

能舞台の解説

本文約3,900字 ・ 読了時間 約8分

あらすじ(AIが作成しました)

能舞台の構造や変遷を論じる講演記録。庭で行われた初期の芸能が、いかにして現代の能舞台へと発達したかを考察する。演者の神聖化と神懸り的な演技の本質を辿り、特に「松囃子」の習俗や「鏡板の松」の起源に着目する。かつては祝言のために持ち込まれた自然の木が、やがて舞台の装置へと変化した過程を紐解きつつ、寝殿造りの泉殿が舞台の役割を担った経緯など、能の形式がいかに儀式的な神事芸能から成立したかを解説する。

折口信夫

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🎧 能舞台の解説 / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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此会の此役は久しく、先輩山崎楽堂さんが続けられてゐましたが、今度は私が代つて申すことになりました。謂はゞ翁の替りに、風流が出て来た様なものです。とは申せ、私にはお能の解説などゝ謂つた処で、全くの門外漢でございます。約束の多い舞台について、完全な解説などは出来さうもありません。唯、何処か一点づゝでも、皆さんの御参考になる処があれば、それで結構だと思うて出た次第です。

偖、先程皆様も御覧になりました「小袖曾我」梅若さんの御兄弟で、ちようど程よい年輩で、景英さんは如何にも思慮深い十郎そのものであり、安弘さんは、又元気な而もいぢらしい処のある能の五郎らしくて、感じ深く拝見しました。能に於ける曾我物は後の語の世話物とでも申しませうか、さうした意味のものゝ様です。なる程かうして観てますと、歌舞妓などゝ違つて却つて、今様と申しますか、近代的な感じが致すのも、不思議なもので御座います。

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