小さな年ちゃん
本文約1,600字 ・ 読了時間 約4分
あらすじ(AIが作成しました)
小さな年ちゃんは、お母さんの言いつけで初めてのお使いへ向かう。途中で出会った恐ろしい赤犬や、町で薬を売る傷ついた兵隊のようなおじさんたちに対して、年ちゃんは独自の視点で優しさを見出す。周囲の人々が赤犬を怖がり、薬売りを避ける中、年ちゃんだけはその本質的な優しさに気づく。純粋な心を持つ幼い子供が、大人たちの冷淡な態度と対比されながら、世界に潜む本当の優しさを発見していく姿を描く。
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ある日、小さな年ちゃんは、お母さんのいいつけで、お使いにいきました。
「ころばないようにして、いらっしゃい。」と、お母さんは、おっしゃいました。
年ちゃんは、片手に財布を握り、片手にふろしきを持って、兄さんのげたをはいて、引きずるようにしてゆきました。
お豆腐屋の前に、大きな赤犬がいました。年ちゃんは、その前を通るのが、なんだかこわかったのです。けれど、赤犬は、あちらを向いていました。年ちゃんは、その間に前を過ぎて、お菓子屋へ着きました。
「まあ、坊ちゃん、お一人で、えらいですこと。」と、お菓子屋のおばさんは、ほめて、お菓子をふろしきに包んでくれました。
年ちゃんは、帰りに、またお豆腐屋の前を通らねばなりません。赤犬が、あちらを向いていてくれればいいがと思いました。けれど、今度は、赤犬は、じっと年ちゃんの顔を見ていました。年ちゃんは、胸がどきどきしました。急いで、その前を通ろうとして、駈け出すと、石につまずいて、ころんでしまいました。年ちゃんはこわくなって、我慢ができずに泣き出してしまいました。
すると、大きな赤犬がやってきて、年ちゃんの顔をべろりとなめました。二度びっくりしたので、年ちゃんは、泣きやんで、目を開けて、赤犬を見ると、やさしそうな目つきをして、尾を振っていました。
年ちゃんは、まったく、赤犬が好きになりました。それから、お友だちが、赤犬を怖ろしがると、年ちゃんは、
「赤犬は、やさしい、いい犬なんだよ。」といって、いつも赤犬の弁護をしました。そして、お使いにいって、お豆腐屋の前に、赤犬の姿が見えなかったとき、年ちゃんは、どんなにさびしく思ったかしれません。
ある日、兵隊服を着た、二人連れのおじさんが、お薬を売りにきました。一人のおじさんは、松葉づえをついて、往来の上で、なにか大きな声を出して、わめいていました。きっと、戦争にいって傷ついてきたのだといっていたのでしょう。
一人のおじさんは、一軒ごとにお家へ入っていきました。みんな、気の毒に思って、薬を買ってあげるだろうと、年ちゃんは思って、その後についていって見ていました。
すると、女中さんが出て、