世界中の都市伝説 ― 地球上に残された奇妙な物語 ―
TRENDIA

世界中の都市伝説 ― 地球上に残された奇妙な物語 ―

鹿島公胤

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序章 はじめに――都市伝説とは何なのか

都市伝説という言葉を聞いたとき、あなたは何を思い浮かべるだろうか。怪物、幽霊、謎の事件、秘密結社、奇妙な人物、あるいは誰かから聞いた「本当かどうか分からない話」かもしれない。

都市伝説には、昔から語り継がれてきた怪談とは少し違った特徴がある。それは、現代社会の中で生まれ、人から人へ伝わり、いつの間にか「もしかしたら本当なのではないか」と信じられていく物語である。

たとえば、日本では「口裂け女」や「トイレの花子さん」などが有名だ。一方、海外にも、巨大な怪物や謎の生物、政府の秘密施設、奇妙な失踪事件など、数え切れないほどの都市伝説が存在している。

面白いのは、都市伝説の多くが最初から「嘘」として語られているわけではないことだ。「友達の友達が見たらしい」「知り合いの知り合いが体験した」「ニュースには出ていないが、実際に起きたらしい」。こうした曖昧な情報が、人から人へ伝わるうちに少しずつ形を変えていく。そして、最初は小さな噂だったものが、恐怖や好奇心を加えながら巨大な物語へと成長していくのである。

もちろん、都市伝説のすべてが事実というわけではない。むしろ、科学的な根拠がなく、後から完全な創作だと判明するものも少なくない。

しかし、ここで重要なのは「本当か嘘か」だけではない。なぜ人々は、その話を信じたのだろうか。なぜその話は広まり、なぜ何十年、何百年にもわたって残っていくのだろうか。

そこには、人間の心理が深く関係している。人間は、説明できない出来事に遭遇すると、その原因を知りたくなる。

夜道で誰かの姿を見た。突然、電話が鳴った。身近な人が奇妙な体験をした。そんな出来事に合理的な説明が見つからないとき、人は空白を物語で埋めようとする。そして、その物語に恐怖や謎が加わることで、単なる噂は「都市伝説」へと変わっていく。

さらに現代では、インターネットやSNSの発達によって、その速度は過去とは比較にならないほど速くなった。一人が投稿した奇妙な写真や動画が、数時間で世界中に拡散されることも珍しくない。

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