かいじん二十めんそう
本文約12,300字 ・ 読了時間 約25分
あらすじ(AIが作成しました)
ある寂しい原野に立つ不気味な洋館で、ポケット小僧は少女が監禁されている場面を目撃する。正体不明の怪人二十面相による犯行を突き止めた少年探偵団の小林団長とポケット小僧は、変装の名人である犯人を追い詰め、各地で繰り広げられる大胆な犯行や巧妙な罠に立ち向かう。東京タワーでの騒動や地下室の水責めといった危機を乗り越え、彼らは怪人の正体を暴き、平和を取り戻すための攻防を繰り広げる。
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ある日、しょうねんたんていだんのぽけっと小ぞうは、ひとりで、さびしいのはらをあるいていました。
ぽけっと小ぞうは、小がっこう四ねんせいですが、ようちえんのせいとみたいにからだが小さくて、ぽけっとにでもはいりそうだというので、こんなあだながついているのです。
のはらには、はやしがあって、そのむこうに、りっぱなようかんがたっていました。
大きな三がいだてのいえです。
ぽけっと小ぞうは、そのようかんが、あまりへんなかっこうをしているので、そばまでいってみました。このへんにはいえがなく、このようかんだけが、ぽつんとたっているのです。
その、れんがのへいのそとをあるいていると、どこからか、「きゃあ」というさけびごえがきこえてきました。
びっくりして、あたりをみまわすと、ようかんの三がいのまどが、一つだけあいています。
十ぐらいの女の子が、そこからからだをのりだすようにして、たすけをもとめていました。ぽけっと小ぞうは、すぐ、ぽけっとから小がたのぼうえんきょうをとりだして、目にあてました。
この小さいぼうえんきょうは、しょうねんたんていだんの七つどうぐの一つで、いつでももちあるいているのです。ぼうえんきょうの中に、女の子のかおが、大きくうつりました。そのかおが、とてもこわそうに、目をいっぱいにひらいて、たすけをもとめているのです。
そのとき、ぼうえんきょうの中の女の子のうしろに、大きな、きみのわるいものが、ぼんやりとうつりました。
あっ、らいおんです。たてがみのある、大きならいおんが、いまにも、女の子にとびつきそうにしているのです。
「きゃあ」
また、ひめいがきこえました。
ぽけっと小ぞうは、いきなりかけだしました。そして、ちかくのこうばんをさがして、そのことをしらせたのです。
おまわりさんは、びっくりして、ふたりづれで、そのようかんにかけつけました。
げんかんのべるをおすと、中から、白いあごひげのあるおじいさんがでてきました。
「わしは、このいえのしゅじんだが、うちには、そんな女の子はいない。まして、らいおんなど、いるはずがない。その子どもは、ゆめでもみたんだろう。はははは」
とわらいとばすのでした。