本文へ移動
TORENDIA

親馬鹿入堂記

本文約12,200字 ・ 読了時間 約25分

あらすじ(AIが作成しました)

三十五歳で長女を授かった著者が、父親としての戸惑いや子供への愛情を綴った随筆。生活の虚無感に浸るなか、長女の成長を通じて自身の変化を見つめる。その後、十六年ぶりに長男が誕生し、病と闘いながら、名付けのエピソードや子供の無邪気な言動、成長を喜び見守る日々を記す。親としての未熟さを自覚しつつも、子供への変わらぬ愛情と、その成長を願う親馬鹿としての境地を率直に描き出す。

尾崎士郎

🎧 まだ音声版はありません

リクエストが集まると、作家に音声化の需要が伝わります。

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 15

父親

三十五歳のとき、長女が生れた。昭和八年である。私にとっては、まったく思いがけない出来事だった。そのとき、ある婦人雑誌から、はじめて父親になった感想を求められ、父親たるべき腹の出来ていないことを答えたことを覚えている。当時の日記をひろげてみると、つぎのような感想が書きなぐってあった。

尾崎士郎の他の作品

同じジャンルの朗読つきの本