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TORENDIA

歯ブラシだけでは届かない ― 歯と歯ぐきを守る、毎日の歯みがきと歯と歯の間のそうじ

本文約9,700字 ・ 読了時間 約20分

霧島 蒼

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歯と歯のあいだ ― 最初の一分

毎日、歯をみがいている。それなのに、歯ブラシだけでは、十分にきれいにできない場所があるとしたら。

それは、歯と歯のあいだです。

国の調査では、歯と歯ぐきのあいだに、四ミリ以上の深いみぞ、歯周ポケットを持つ人が、およそ二人に一人いました。令和四年、二〇二二年の調査です。

歯周病は、初めのうち、ほとんど症状が出ないとされています。気づいたときには、進んでいることもあります。

この本を聴き終えると、毎日の歯みがきに、たった一つ足すだけでいいことが分かります。

それは、むずかしいことでも、お金のかかることでもありません。

では、はじめます。

なお、この本は、診断や治療をするものではありません。国の資料にもとづいて、筆者が自分の言葉でまとめました。

はじめに ― 歯は、一生ものの道具

食べる。話す。笑う。

どれも、歯があってこそ、気持ちよくできることです。

歯は、一度失うと、もとには戻りません。だからこそ、失う前に、守りたいものです。

この本は、そのための、毎日の習慣についての本です。

お話しの中心は、歯と歯ぐきの病気のひとつ、歯周病と、その予防です。

内容は、厚生労働省の資料にもとづいています。とくに、厚生労働省が運営している、健康情報のサイト、イーヘルスネットを、おもに使いました。

数字は、令和四年、二〇二二年に行われた、国の歯科疾患実態調査のものです。調査の結果をまとめた、厚生労働省の資料にもとづきます。

年が書かれていない数字は、年を書かずに、資料の名前だけを添えます。

先に、お断りしておきます。

この本は、歯科医師の立場から、診断や治療のお話をするものではありません。

体の状態には、個人差があります。歯ぐきの腫れや、血が出ることなど、気になる症状がある方は、歯科で相談してください。持病のある方、妊娠中の方、小さな子どもや高齢の家族がいる方も、かかりつけの歯科医師などに、ご相談ください。

また、特定の商品や、歯科医院、会社は、おすすめしません。

全体の流れは、次のとおりです。

まず、数字で、いまの歯と歯ぐきの状況を見ます。

つぎに、歯周病とは何かを、やさしくお話しします。

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