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TORENDIA

お金の話が出たら、まず電話を切る ― 詐欺から家を守る、今日からの三つの合言葉

本文約9,300字 ・ 読了時間 約19分

霧島 蒼

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電話が鳴ったら ― 最初の一分

もし、警察官を名乗る人から、電話がかかってきたら。

「あなたの口座が、犯罪に使われています」と言われたら。

着信の画面には、実在する警察署の番号が出ています。でも、それだけでは、本物とは言えません。

この本を聴き終えるころには、どんな電話やメッセージが来ても、最初の一分で、立ち止まる方法が分かります。

合言葉は、三つです。

切る。確かめる。話さない。

この三つだけを、覚えて帰ってください。

これから、国の機関が公表している資料をもとに、その理由と、くわしいやり方をお話しします。

聴いているうちに、「うちは大丈夫」と思っていた気持ちが、少しだけ変わるかもしれません。

でも、こわがらせるための本ではありません。見分けて、止まる。そのための本です。

もうひとつだけ、お断りします。この本は、法律や金融の専門家の立場から、断定的にお話しするものではありません。警察庁などの公表資料にもとづいて、筆者が自分の言葉でまとめました。

もし、いま、お金のことで不安な電話を受けている最中なら、この本を止めて、先に電話を切ってください。

では、はじめましょう。

第一章 数字で見る、いまの詐欺

令和七年の特殊詐欺

はじめに、数字を見ておきましょう。

警察庁は、令和七年、二〇二五年の特殊詐欺の状況を、二〇二六年二月十三日に発表しました。これは、暫定値です。あとで確定する数字とは、少し違うことがあります。

この発表によると、特殊詐欺の認知件数は、二万七千七百五十八件。被害額は、約千四百十四億二千万円でした。

前の年と比べると、件数は約三十二パーセント増え、被害額は約九十七パーセント増えたと紹介されています。

被害額は、ほぼ倍です。

ネットの交流サービスを使った詐欺

特殊詐欺とは別に、インターネット上の交流サービスを使った詐欺も、数字が出ています。

ひとつは、投資をもちかける詐欺です。令和七年の暫定値で、九千五百三十八件、被害額は約千二百七十四億七千万円でした。

もうひとつは、恋愛感情や親しさを利用する、ロマンス詐欺と呼ばれるものです。五千六百四件、被害額は約五百五十二億二千万円でした。

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