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TORENDIA

将棋

本文約2,700字 ・ 読了時間 約6分

あらすじ(AIが作成しました)

将棋の魅力や上達の極意を論じる一編。一手一手が創造である遊戯の楽しさを説き、実力を向上させるには自分より強い相手にハンデをもらいながら対局し、各駒落ちに応じた定跡を研究することが不可欠だと述べる。また、玄人と指す際の心構えや、勝負に挑む際の精神的なあり方についても言及し、先手を取ることや相手の手伝いをしないことの重要性など、棋力向上のための具体的な指針を解説する。

菊池寛

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🎧 将棋 / 朗読音声: VOICEVOX:春日部つむぎ

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将棋はとにかく愉快である。盤面の上で、この人生とは違つた別な生活と事業がやれるからである。一手一手が新しい創造である。冒険をやつて見ようか、堅実にやつて見ようかと、いろ/\自分の思ひ通りやつて見られる。而も、その結果が直ちに盤面に現はれる。その上、遊戯とは思はれぬ位、ムキになれる。昔、インドに好戦の国があつて、戦争ばかりしたがるので、侍臣が困つて、王の気持を転換させるために発明したのが、将棋だと云ふが、そんなウソの話が起る位、将棋は面白い。金の無い人が、その余生の道楽として、充分楽しめるほど面白いものだと思ふ。

将棋の上達方法は、誰人も聴きたいところであらうと思ふが、結局盤数を指すのが一番だと思ふ。殊に、自分より二枚位強い人に、二枚から指し、飛香、飛、角、香と上つて行くのが、一番たしかな上達方法だと思ふ。

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