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TORENDIA

四十代の主婦に美しい人は少い

本文約360字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

女性の美しさは年齢の一点にではなく、それぞれの人生の時代ごとに宿ると考えながらも、四十代で結婚したばかりの婦人の美しさは意外に少ないと率直に語る宮本百合子の随筆。

宮本百合子

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🎧 四十代の主婦に美しい人は少い / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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この事は、私によくわかりません。普通云うような総括的な標準によれば、最も女性として成熟の頂点に達した二十二、三歳以後、三十四、五歳の間とでも云うのでしょうが、私として、そう定めてかかれるものとも思えません。種々な性格、境遇、生理的条件の下にある一人一人の女性は、皆、その人として、最も美しかった時代を各々に持つのですから。

美しさの種類も異うように思います。

自分の趣味で云うと、十五歳から十七、八歳の少女。次ぎには個人的経験の混乱期を経て或る落付きが心に備った二十、三十歳代の婦人。五十歳以後、内からの輝きが微かに漂っているような老婦人。

私は、四十代の婦人、結婚したばかりの婦人で、その人の持つ美のよい処を――嗜好上――現している人は、少ないと思います。

御返事の要点に触れなかったかもしれませんが。〔一九二三年三月〕

完

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